美肌
肝斑とは?シミとの違いと、繰り返しやすい理由
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肝斑(かんぱん)は、両頬に左右対称に広がる、輪郭のぼんやりした茶色のシミです。女性に多く、女性ホルモンと紫外線が主な悪化要因とされています[1]。
ほかのシミと違い、刺激の強いレーザーやこすりすぎで濃くなることがあるため、まず肝斑かどうかを見分けることが大切です。治療は紫外線対策と摩擦を避けるケアが基本で、内服薬を組み合わせることがあります。
当院の美肌治療(内服薬・塗り薬)
- ●肝斑に ニキビ跡・肝斑セット(トランサミン+シナール+ハイチオール)
- ●ホルモンへのアプローチに ニキビ治療(ドロエチ配合錠)
どの処方が合うかは診察で医師が判断します。自由診療です。
-
宮路 貴晶
TAKAAKI MIYAJI
- 2004年03月
- 東邦大学医学部医学科 卒業
- 2008年04月
- 戸塚共立第一病院
- 2010年04月
- 聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室
任期付助教 - 2011年11月
- 町屋皮フ科クリニック 院長
- 2016年04月
- 所沢中央病院健診クリニック
企業・社会福祉法人 嘱託医 - 2020年05月
- 堀之内ハーモニー皮膚科 院長
- 2021年06月
- イースト駅前クリニック秋葉原院
院長就任
肝斑とほかのシミの見分け方は左右対称かどうか
肝斑は左右の頬に同じ形で出て、輪郭がぼんやりしています。片側だけに出た、輪郭のはっきりした丸いシミは、老人性色素斑のことが多いです。
両頬に同じ形でもやっと広がるのが肝斑のサイン

肝斑は、主に両頬に左右対称に現れる茶色の色素沈着です[1]。頬骨のあたりに出ることが多く、額・こめかみ・鼻の下にも現れます。かゆみや痛みはありません[2]。
- ●左右の頬に、ほぼ同じ形・同じ濃さで出る
- ●輪郭がはっきりせず、もやっと広がって見える
- ●紫外線を浴びる季節に濃くなりやすい
- ●目のまわりにはできず、目の下だけ色が抜けたように見える[4]
肝斑の広がり方は人によって違う
同じ肝斑でも、広がり方は人によって違います[4]。
- ●頬骨から下に向かって、両側にもやっと広がる
- ●頬骨に沿って、筆で描いたように細長く出る
- ●目尻の下に小さく出る
- ●頬だけでなく、額の中央や口のまわりにも出る
左右対称でも、片側だけ大きい、位置が少しずれているということもあります[4]。
できる場所と輪郭の形で見分ける
肝斑と間違えやすいシミは3つあります。できる場所と輪郭の形を見ると見分けやすくなります。

見分け方を詳しく見る:肝斑|老人性色素斑|そばかす|炎症後色素沈着
| 肝斑 | |
|---|---|
| 見た目 | 輪郭が |
| できやすい |
両頬・額・鼻の下 |
| できやすい |
成人の |
| 老人性色素斑 | |
|---|---|
| 見た目 | 輪郭が |
| できやすい |
頬・こめかみ・手の |
| できやすい |
主に |
| そばかす | |
|---|---|
| 見た目 | 米粒より |
| できやすい |
鼻から |
| できやすい |
子どもの |
| 炎症後色素沈着 | |
|---|---|
| 見た目 | ニキビや |
| できやすい |
ニキビや |
| できやすい |
年代を |
このほか、両頬・額・小鼻に青紫〜灰色っぽい小さな丸い点が左右対称に出るADM(後天性真皮メラノサイトーシス)も、肝斑と間違えやすいシミです。季節によって濃さがあまり変わらないことが、見分ける手がかりになります[4]。
鏡で見るときは、明るい自然光の下で左右の頬を見比べます。左右の同じ位置に同じような形で広がっていれば肝斑の可能性があり、片側だけに輪郭のはっきりした丸いシミがあれば老人性色素斑の可能性があります。
急に大きくなったシミは自己判断せず皮膚科へ
老人性色素斑はシミの中でいちばん多いタイプで、悪性の皮膚の病気との見分けが重要とされています[1]。急に大きくなった、形がいびつ、盛り上がってきたなどの変化があるシミは、自己判断せずに皮膚科を受診してください。
1つの顔に肝斑と老人性色素斑が重なっていることもあります。見分けにくい場合は医師にご相談ください。
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肝斑ができる原因は女性ホルモン・紫外線・摩擦の3つ!
肝斑は、女性ホルモンの変化をきっかけに、紫外線と頬への摩擦で濃くなります。3つのうち、紫外線と摩擦は毎日の習慣で減らせます。

女性ホルモンの変化がきっかけになる
肝斑は女性ホルモンが悪化要因として知られ、妊娠中や経口避妊薬を飲んでいる女性に出やすい傾向があります[1][2]。男性にはまれで、女性に多いのはこのためです。出やすい時期は「肝斑は妊娠・ピル・更年期などホルモンが変わる時期に出やすい」でまとめています。
紫外線の強い季節に濃くなる
紫外線を浴びることが、肝斑ができる大きな要因とされています[1]。紫外線の強い季節に濃くなりやすいのはこのためです。日焼け止めは汗や皮脂で落ちるため、外にいる時間が長い日はこまめに塗り直します。
頬をこする毎日の習慣でも濃くなる
洗顔やクレンジングのときに頬をこする、マッサージで強く押すといった習慣も、肝斑を濃くする原因になると考えられています。メイクのときにスポンジで頬を強くたたく習慣も同じです。毎日の小さな刺激が積み重なるため、本人が気づきにくい原因です。
肝斑は妊娠・ピル・更年期などホルモンが変わる時期に出やすい
肝斑は、妊娠中やピルを飲み始めたとき、更年期など、ホルモンが大きく動く時期に出やすく、濃くなりやすくなります。ホルモンの影響が続くあいだは、一度薄くなっても再び濃くなることがあります。
妊娠・ピルの飲み始め・更年期に濃くなりやすい
肝斑は大人の女性に多く、ホルモンが大きく変わる次の時期に出やすく、濃くなりやすくなります。
- ●妊娠中・出産後(妊娠中に出るものは「妊娠性肝斑」と呼ばれます[2])
- ●低用量ピルなどホルモン剤を飲み始めたとき
- ●更年期に入るころ
原因が続く限り、薄くなっても再び濃くなる
原因となるホルモンの変化や紫外線、摩擦がなくならない限り、治療で薄くなっても再び濃くなることがあります。肝斑が「繰り返しやすい」「治りにくい」といわれるのはこのためで、美容医療の診療指針でも再発しやすく治療に難渋するシミとされています[1]。薄くなったあとも紫外線対策とこすらないケアをやめると、再び濃くなりやすくなります。
肝斑を悪化させないには紫外線を防ぎ、頬をこすらない
肝斑を濃くしないためにできるのは、1年中の日焼け止めと、洗顔やタオルで頬をこすらないことの2つです。シミ取りのレーザーを考えているなら、その前に肝斑があるかを確かめます。
日焼け止めはSPF50以上を1年中使う
肝斑の対策は、紫外線を防ぐことが最も重要とされています[1]。
- ●日焼け止めを1年中使う。肝斑にはSPF50以上が勧められています[2]
- ●帽子や日傘を使い、窓際でも日焼け止めを塗る
洗顔もタオルも頬をこすらない
毎日の洗顔やメイク落としで頬をこすらないことも、紫外線対策と同じくらい大切です。
- ●洗顔もクレンジングも泡やジェルを転がすように洗い、頬をこすらない
- ●タオルは押し当てて水分を取る。マッサージや美顔器で頬を強く刺激しない
レーザーの前に肝斑の有無を確かめる
肝斑には、シミ取りに使う高い出力のレーザーで炎症が起き、かえって悪化することが知られています[1]。シミ取りのレーザーを考えている場合は、先に肝斑があるかどうかを確かめてください。肝斑があれば施術先に伝え、悪化させにくい方法を選んでもらいます。
紫外線対策と同時に肝斑の飲み薬を飲もう
肝斑の飲み薬は、紫外線対策とこすらないケアを続けながら、数か月かけて濃さの変化を見ていく治療です。
治療は数か月単位で、濃さを見ながら処方を見直す
医療機関では、紫外線対策と頬をこすらないケアを続けてもらいながら、内服薬や塗り薬を組み合わせます。治療は数か月単位で、濃さの変化を診察で確かめながら処方を見直します。美容医療の診療指針では、トラネキサム酸が肝斑の治療に有効とする複数の研究の解析が紹介されています[1][3]。
イースト駅前クリニック女性外来で処方できる肝斑の内服薬を紹介
当院の美肌治療は内服薬と塗り薬による治療で、レーザーなどの施術は行っていません。肝斑には、炎症・色素の生成・排出に関わる3種類の内服薬を組み合わせたセットをご用意しています。

当院でご用意している処方
肝斑でお悩みの方には、内服による2つのアプローチをご用意しています。
- ニキビ跡・肝斑セットトランサミン錠250mg+シナール配合錠+ハイチオール錠80トランサミン:炎症に関わるアプローチ/シナール:色素の生成に関わるアプローチ/ハイチオール:排出に関わるアプローチ
- ニキビ治療ドロエチ配合錠ホルモンに関わるアプローチ。料金ページでのメニュー名は「ニキビ治療」ですが、肝斑にも用いる処方です
どちらの処方も、紫外線対策とこすらないスキンケアを並行して続けることが前提です。
実際にどの処方が適しているかは、診察のうえで医師が判断いたします。処方の費用は美肌治療の料金ページでご確認いただけます。
低用量ピルなどのホルモン剤を飲み始めてから肝斑が出た・濃くなったという方は、ホルモン剤が悪化のきっかけになっている可能性があります。必ず診察時にお伝えください。ドロエチ配合錠を処方できるかどうかは、肝斑の経過や体の状態を確認したうえで医師が判断します。
適応外使用についてのご説明
当院の美肌治療で使う薬は、いずれも国内で承認された医療用医薬品です。下記の目的での処方は添付文書の効能・効果に含まれない「適応外使用」で、保険は使えず自由診療です。承認された使い方と異なる場合、重い副作用が起きても医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。下記の目的について主要な欧米各国で承認している国は確認できず、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。効果の実感には個人差があります。
- トランサミン錠250mg(肝斑への処方):承認された効能は出血・湿疹やじんましんの赤みやかゆみ・のどの痛み・口内炎。肝斑には同じ成分の市販薬(第1類医薬品)が承認されています。主なリスクは食欲不振・吐き気など。肝斑への使用を調べた研究の解析では副作用は軽い胃腸症状や月経量の減少などでした。血栓症の既往がある方は必ずお伝えください。
- シナール配合錠(肝斑への処方):承認された効能はビタミンの補給・炎症後の色素沈着。主なリスクは胃部不快感・吐き気など。
- ハイチオール錠80(肝斑への処方):承認された効能は湿疹・じんましん・ニキビ(尋常性ざ瘡)など。しみ・そばかすには同じ成分の市販薬(第3類医薬品)が承認されています。主なリスクは吐き気・腹痛・下痢など。
- ドロエチ配合錠(肝斑への処方):承認された効能は月経困難症。主なリスクはまれに血栓症(足の急な痛みやはれ・突然の息切れ・胸の痛み・激しい頭痛)。35歳以上で1日15本以上たばこを吸う方などは服用できません。
当院の美肌治療の処方は、20歳以上の方が対象です。19歳以下の方には処方していません。
市販薬との違いはシミの市販薬と医療機関の処方の違い、内服薬の種類はシミに効く飲み薬で紹介しています。
よくある質問
肝斑は消えますか
紫外線対策と内服などの治療で薄くなることはありますが、完全には消えないこともあります。ホルモンや紫外線の影響が続けば、再び濃くなります。薄くなったあとも紫外線対策と摩擦を避けるケアを続けることが前提です。
肝斑とシミはどう見分けますか
両頬に左右対称に、輪郭がぼんやりと広がっていれば肝斑の可能性があります。輪郭がはっきりした丸いシミは老人性色素斑のことが多いです。両方が重なっていることもあるため、気になる場合は医師にご相談ください。
肝斑ができやすい人の特徴はありますか
大人の女性、とくに妊娠中や出産後の方、低用量ピルなどのホルモン剤を飲んでいる方、紫外線を浴びる時間が長い方、洗顔やマッサージで頬をこする習慣がある方にできやすい傾向があります。
肝斑の治療は保険が使えますか
美容を目的とした肝斑の治療は、一般的に保険適用外の自由診療です。当院の美肌治療も自由診療です。
妊娠中でも肝斑の治療はできますか
妊娠中は、トラネキサム酸などの使用は避けたほうがよいとされています[2]。妊娠中・授乳中・妊娠の予定がある方は、必ず診察時にお伝えください。
参考文献
- ●[1] 日本皮膚科学会ほか「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」 https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/biyo2v.pdf
- ●[2] MSDマニュアル家庭版「肝斑」 MSDマニュアル家庭版
- ●[3] Zhang L, et al. Tranexamic Acid for Adults with Melasma: A Systematic Review and Meta-Analysis. Biomed Res Int. 2018 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30533427/
- ●[4] 第一三共ヘルスケア「肝斑を画像で見る」 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_kanpan/distinguish/
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宮路 貴晶
TAKAAKI MIYAJI
- 2004年03月
- 東邦大学医学部医学科 卒業
- 2008年04月
- 戸塚共立第一病院
- 2010年04月
- 聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室
任期付助教 - 2011年11月
- 町屋皮フ科クリニック 院長
- 2016年04月
- 所沢中央病院健診クリニック
企業・社会福祉法人 嘱託医 - 2020年05月
- 堀之内ハーモニー皮膚科 院長
- 2021年06月
- イースト駅前クリニック秋葉原院
院長就任




