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シミの市販薬が効かないのはなぜ?医療機関の処方との違い

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シミの市販薬が効かないのはなぜ?医療機関の処方との違い

シミの市販薬を飲んでも変化を感じない主な理由は、シミの種類と薬が合っていない・飲む期間が足りない・紫外線対策が追いついていないの3つです。市販薬そのものに問題があるとは限りません。

医療機関で処方される薬と市販薬・サプリメントは、法律上の区分も、誰が薬を選ぶかも違います。

当院の美肌治療(内服薬・塗り薬)

  • ●しみ・そばかすに 美白セット
  • ●肝斑・ニキビ跡に ニキビ跡・肝斑セット

どの処方が合うかは診察で医師が判断します。自由診療です。

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  • 宮路 貴晶

    TAKAAKI MIYAJI

    2004年03月
    東邦大学医学部医学科 卒業
    2008年04月
    戸塚共立第一病院
    2010年04月
    聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室
    任期付助教
    2011年11月
    町屋皮フ科クリニック 院長
    2016年04月
    所沢中央病院健診クリニック
    企業・社会福祉法人 嘱託医
    2020年05月
    堀之内ハーモニー皮膚科 院長
    2021年06月
    イースト駅前クリニック秋葉原院
    院長就任

シミの市販薬で​変化を感じにくい​3つの理由

シミの市販薬で変化を感じにくいのは、シミの種類と薬が合っていない、飲む期間が短い、紫外線対策が足りない、のどれかであることが多いです。美白化粧品は、新しいシミを防ぐために使います。

シミの種類と薬の効能が合っていない

シミには肝斑・老人性色素斑・そばかす・炎症後色素沈着などの種類があり、1人の顔に混ざっていることも多いとされています[1]。市販のトラネキサム酸製剤の中には、効能が「しみ(肝斑に限る)」となっているものがあります[2]。肝斑ではない老人性色素斑に飲んでも、期待した変化は得にくくなります。メーカー自身も、自分のシミが肝斑かどうか判断が難しい場合は皮膚科医に相談するよう案内しています[2]。

飲む期間が短い

飲み薬は、新しく作られる肌に少しずつ働きかけるものです。市販のトラネキサム酸製剤でも、効果がわかる目安として1か月程度は飲むよう案内されています[2]。数週間で判断すると、変化を感じにくくなります。

飲み始めてから 市販のトラネキサム酸製剤の案内
〜1か月 効果がわかる目安として、1か月程度は飲む[2]
2か月まで 2か月を超えて続けて飲まない[2]
再開するとき 最低2か月あけてから再開する[2]

市販薬は医師の診察なしに自分の判断で飲むため、続けて飲める期間に上限が決められています。2か月飲んで変化がない、あるいは止めるとすぐ戻る場合は、シミの種類が合っていない可能性を疑ってください。

紫外線対策をしていない

紫外線を浴び続けると、新しいメラニンが作られ続けます。とくに肝斑は、紫外線を防ぐことが最も重要とされています[1]。飲み薬だけに頼ると、新しくできるメラニンに追いつかないことがあります。

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塗るタイプの美白化粧品は「防ぐ」が中心

ドラッグストアの美白化粧品(医薬部外品)に表示されている効能は「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」といった、シミを防ぐ効能です。できてしまったシミを消す効能ではないため、すでにあるシミが薄くならなくても不思議ではありません。美白化粧品は、新しいシミを増やさないための日々のケアとして使います。

医療用医薬品・​市販薬・⁠サプリメントは​選ぶ人と​効能の表示が違う

同じ成分でも、医療用医薬品・市販薬・サプリメントでは、誰が選ぶかと、効能が承認されているかどうかが違います。シミへの効能が承認されているのは、医療用医薬品と市販薬だけです。

効能が承認されているのは医療用医薬品と市販薬だけ

医療用医薬品と市販品(一般用医薬品・サプリメント)の違いを左右に並べて比べた図
法律上の位置づけ
医療用医薬品 医師が処方する医薬品
一般用医薬品(市販薬) 作用が著しくなく、自分で選んで使う医薬品
サプリメント 食品
選ぶ人
医療用医薬品 医師(診察のうえで)
一般用医薬品(市販薬) 本人(薬剤師などに相談できる)
サプリメント 本人
入手方法
医療用医薬品 処方を受けて薬局などで受け取る
一般用医薬品(市販薬) 薬局・ドラッグストア
サプリメント 店頭・通販
効能の表示
医療用医薬品 承認された効能がある
一般用医薬品(市販薬) 承認された効能がある
サプリメント 表示できない

市販薬は作用がおだやかで、自分で選ぶ医薬品

市販薬(一般用医薬品)は、法律で「作用が著しくなく、薬剤師などからの情報をもとに本人が選んで使う医薬品」と定められています[3]。そのうえで、副作用などに特に注意が必要なものは第1類医薬品として、薬剤師が販売する仕組みになっています[3][4]。医療用医薬品は作用が強く重い副作用が出るおそれもあるため、医師の診察を受けて処方されます[4]。

同じビタミンCでも、​シミへの効能があるのは​医薬品だけ

シミへの効能を期待してビタミンCを選ぶなら、パッケージで「医薬品」かどうかを確かめます。サプリメントは食品なので、シミへの効能は表示できません。

ドラッグストアで医療用医薬品・市販薬・サプリメントを手に取って見比べる女性のイラスト

同じ成分でも区分が違う

ビタミンCは、医療用医薬品・市販薬・サプリメントのどれにも使われている成分です。

  • ●医療用医薬品のシナール配合錠は、承認された効能に「炎症後の色素沈着」が含まれ、添付文書でメラニンができるのを抑える作用が説明されています[5]
  • ●市販薬には、ビタミンCなどを含み「しみ・そばかす」の効能で承認された製品があります
  • ●サプリメントは食品のため、シミへの効能を表示することはできません

区分はパッケージで確かめる

同じビタミンCでも、医薬品は品質と効能が国に承認された製品で、サプリメントとは位置づけが違います。サプリメントを選ぶ場合は、どの区分の製品かをパッケージで確かめてください。

トラネキサム酸は​市販薬だけが​肝斑の効能で​承認されている

肝斑の効能で承認されているトラネキサム酸は市販薬で、続けて飲めるのは2か月までです。医療用のトラネキサム酸を肝斑に使う場合は、承認された範囲の外での使用になり、飲む期間は医師が決めます。

市販薬は2か月まで、処方は医師が期間を決める

医療用(トランサミン錠など) 市販のトラネキサム酸製剤(第1類医薬品)
承認された効能 出血、湿疹・じんましんなどの赤みやかゆみ、のどの痛み、口内炎など(肝斑は含まれない) しみ(肝斑に限る)
1日の量 承認用量は1日750〜2,000mg 1日750mg(ほかのビタミンなどと配合)
飲む期間 医師が経過を見て決める 2か月を超えて続けて飲まない
選ぶ人 医師 本人(薬剤師が販売)

医療機関で肝斑に処方するのは適応外使用になる

医療用のトラネキサム酸は、肝斑が承認された効能に含まれていません[6]。そのため医療機関で肝斑に処方する場合は、承認された範囲の外での使用(適応外使用)になります。市販品は肝斑の効能で承認されていますが、2か月を超えて続けて飲まないこと、再開まで2か月あけることが定められています[2]。

病院なら​シミの種類を​見分けてもらってから​薬を選べる

医療機関では、医師がシミの種類を見分けたうえで薬を組み合わせ、飲み始めてからの変化を見て処方を見直します。市販薬を試したことがあれば、診察で伝えてください。

診察から処方までの3ステップ

ステップ 内容
1 見分ける 医師がシミの種類を見分ける(肝斑・老人性色素斑・そばかす・炎症後色素沈着)
2 組み合わせる シミの種類・持病・飲んでいる薬・妊娠や授乳の有無に合わせて薬を組み合わせる
3 見直す 飲み始めてからの変化を診察で確かめ、組み合わせや期間を見直す

市販薬を試したことは必ず伝える

市販薬を試して変化がなかった場合は、何をどのくらいの期間飲んだかを診察時にお伝えください。同じ成分を重ねて飲まないよう確認します。

シミの種類で選ぶ2つのセットとして、しみとそばかすには美白セット、肝斑とニキビ跡にはニキビ跡・肝斑セットを左右に分けて示した図

当院でご用意している処方

当院では、シミの種類に合わせて次の処方をご用意しています。

  • 美白セットシナール配合錠+ハイチオール錠80+ハイボン錠20mgしみ(老人性色素斑)・そばかす向け
  • ニキビ跡・肝斑セットトランサミン錠250mg+シナール配合錠+ハイチオール錠80肝斑・ニキビ跡向け

実際にどの処方が適しているかは、診察のうえで医師が判断いたします。処方の費用は美肌治療の料金ページでご確認いただけます。

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適応外使用についてのご説明

当院の美肌治療で使う薬は、いずれも国内で承認された医療用医薬品です。下記の目的での処方は添付文書の効能・効果に含まれない「適応外使用」で、保険は使えず自由診療です。承認された使い方と異なる場合、重い副作用が起きても医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。下記の目的について主要な欧米各国で承認している国は確認できず、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。効果の実感には個人差があります。

  • シナール配合錠(しみ・そばかす・肝斑への処方):承認された効能はビタミンの補給・炎症後の色素沈着。主なリスクは胃部不快感・吐き気など。
  • ハイチオール錠80(しみ・そばかす・肝斑への処方):承認された効能は湿疹・じんましん・ニキビ(尋常性ざ瘡)など。しみ・そばかすには同じ成分の市販薬(第3類医薬品)が承認されています。主なリスクは吐き気・腹痛・下痢など。
  • トランサミン錠250mg(肝斑への処方):承認された効能は出血・湿疹やじんましんの赤みやかゆみ・のどの痛み・口内炎。肝斑には同じ成分の市販薬(第1類医薬品)が承認されています。主なリスクは食欲不振・吐き気など。肝斑への使用を調べた研究の解析では副作用は軽い胃腸症状や月経量の減少などでした。血栓症の既往がある方は必ずお伝えください。
  • ハイボン錠20mg(しみ・そばかすへの処方):承認された効能はビタミンB2欠乏症・B2不足が関わる脂漏性湿疹など。主なリスクは下痢・吐き気など。尿が黄色くなることがあります。

当院の美肌治療の処方は、20歳以上の方が対象です。19歳以下の方には処方していません。

処方薬の種類と役割はシミに効く飲み薬、肝斑の見分け方は肝斑とシミの違いで紹介しています。

よくある質問

トラネキサム酸でシミは薄くなりますか

トラネキサム酸は、肝斑に対して有効とする研究の解析が報告されています。老人性色素斑やそばかすなど、ほかの種類のシミには向いていないことがあります。まずシミの種類を確かめることが大切です。

市販薬と処方薬を一緒に飲んでもよいですか

同じ成分を重ねると量が多くなります。市販のトラネキサム酸製剤は、ほかのトラネキサム酸の内服薬と一緒に飲まないよう定められています。処方を受けるときは、飲んでいる市販薬やサプリメントをすべて伝えてください。

ビタミンCは医薬品とサプリメントのどちらを選べばよいですか

シミへの効能を期待するなら、効能が承認された医薬品が対象です。サプリメントは食品で、シミへの効能は表示できません。どちらが合うかは、シミの種類によっても変わります。

シミを消すなら市販薬・⁠化粧品・⁠レーザーのどれがよいですか

自分に合う方法はシミの種類によって変わります。肝斑は内服と紫外線対策が中心で、強いレーザーで悪化することがあります。輪郭のはっきりした老人性色素斑は、レーザーなどの施術が有効とされています。美白化粧水や美容液は、新しいシミを防ぐことを目的としたものです。

シミの治療に保険は使えますか

美容を目的としたシミの治療は、市販薬も処方も保険が使えない自由診療です。顔や目のまわりに出る青アザの太田母斑は保険が使え、レーザー治療の効果が高いとされています[7]。当院の美肌治療も自由診療です。

市販薬を何か月飲んで変化がなければ相談すべきですか

市販のトラネキサム酸製剤は2か月を超えて続けて飲まないよう定められています。2か月ほど続けて変化がない場合は、シミの種類が合っていない可能性があるため、医師にご相談ください。

参考文献

  • 宮路 貴晶

    TAKAAKI MIYAJI

    2004年03月
    東邦大学医学部医学科 卒業
    2008年04月
    戸塚共立第一病院
    2010年04月
    聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室
    任期付助教
    2011年11月
    町屋皮フ科クリニック 院長
    2016年04月
    所沢中央病院健診クリニック
    企業・社会福祉法人 嘱託医
    2020年05月
    堀之内ハーモニー皮膚科 院長
    2021年06月
    イースト駅前クリニック秋葉原院
    院長就任

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