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ニキビ跡は消える?赤み・色素沈着・凹凸のタイプ別の考え方

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ニキビ跡は消える?赤み・色素沈着・凹凸のタイプ別の考え方

ニキビ跡は、赤み・色素沈着(茶色)・凹凸(クレーター)の3タイプに分かれます。赤みと色素沈着は時間とともに薄くなることが多く、内服薬などで目立ちにくくすることも目指せます。

一方、皮膚の奥まで傷ついてできた凹凸は自然には戻りにくく、内服薬では対応が難しいタイプです。まず自分のニキビ跡がどのタイプかを知ると、取るべき対策がはっきりします。

当院の美肌治療(内服薬・塗り薬)

  • ●赤み・茶色のニキビ跡に ニキビ跡・肝斑セット
  • ●新しいニキビを防ぐ アダパレンゲル(塗り薬)
  • ●凹凸のニキビ跡 当院では対応していません

どの処方が合うかは診察で医師が判断します。自由診療です。

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  • 宮路 貴晶

    TAKAAKI MIYAJI

    2004年03月
    東邦大学医学部医学科 卒業
    2008年04月
    戸塚共立第一病院
    2010年04月
    聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室
    任期付助教
    2011年11月
    町屋皮フ科クリニック 院長
    2016年04月
    所沢中央病院健診クリニック
    企業・社会福祉法人 嘱託医
    2020年05月
    堀之内ハーモニー皮膚科 院長
    2021年06月
    イースト駅前クリニック秋葉原院
    院長就任

ニキビ跡の3つのタイプは​赤み・⁠色素沈着・⁠凹凸

ニキビ跡は、赤みが残るもの、茶色が残るもの(色素沈着)、へこんだり盛り上がったりするもの(凹凸)の3タイプです。色を見て、指でなぞると見分けられます。

赤みは血管、茶色はメラニン、凹凸は真皮の変化

ニキビ跡を赤み・色素沈着・凹凸の3タイプに分け、赤みと色素沈着は内服で対応でき、凹凸は内服では対応が難しいことを示した図
タイプ 見た目 肌の中で起きていること
赤み ニキビが治ったあとも赤みが残る 炎症のなごりで、皮膚の浅いところの血管が広がっている
色素沈着 茶色いシミのように残る 炎症をきっかけにメラニンが作られ、肌に残っている(炎症後色素沈着)
凹凸(クレーター) 皮膚がへこむ、または盛り上がる 強い炎症で皮膚の奥(真皮)まで傷つき、組織が元に戻らなかった

茶色い跡は、医学的には「炎症後色素沈着」と呼ばれます[1]。1人の顔に複数のタイプが混ざっていることもあります。

色で赤みと茶色、指でなぞった段差で凹凸を見分ける

ニキビ跡の赤み・色素沈着・凹凸を肌の拡大イラストで並べた図
  • ●ピンクや赤っぽく、ニキビが治ってから数週間〜数か月の跡:赤み
  • ●茶色や灰色っぽく、平らなシミのように見える跡:色素沈着
  • ●指でなぞると段差がある、光の当たり方で影ができる跡:凹凸

赤みが引いたあとに茶色が残るなど、時間がたってタイプが変わることもあります。

ニキビ跡は​タイプによって​対応が異なる

赤みと茶色は皮膚の浅いところの変化で、時間とともに薄くなることが多いタイプです。凹凸は皮膚の奥の組織が壊れてできたもので、自然には戻りにくく、治し方も変わります。

肌の断面図。赤み・色素沈着は浅いところ、凹凸は奥の組織の変化として描かれている

赤みと色素沈着は皮膚の浅いところの変化

赤みと色素沈着は、皮膚の比較的浅いところで起きている変化です。肌が生まれ変わるサイクルの中で少しずつ薄くなっていくことが多く、紫外線対策で濃くなるのを防ぎながら、内服薬や塗り薬を組み合わせて目立ちにくくすることを目指します。

凹凸は皮膚の奥の組織の変化

凹凸は、皮膚を支える真皮の組織が壊れて形が変わったものです。肌の表面が生まれ変わっても形は戻りにくく、色を薄くする治療とは別の方法が必要になります。同じ「ニキビ跡」でも、色の問題か形の問題かで、選ぶ治療がまったく変わります。

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赤みと茶色のニキビ跡は​時間とともに​薄くなることが多い

赤みは数か月かけて引いていくことが多く、茶色い跡も時間とともに薄くなります。ただし茶色い跡は、紫外線を浴びると濃くなり、長引きます。

赤みは数か月かけて薄くなる

炎症が治まったばかりの赤みは、数か月かけて薄くなっていくことが多いタイプです。こすったり新しいニキビを繰り返したりすると、赤みが長引きます。

茶色い跡は紫外線で濃くなる

茶色い跡は、炎症をきっかけに作られたメラニンが残ったものです。紫外線を浴びると濃くなりやすいため、日焼け止めで防ぐことが基本です。炎症が強かった跡ほど、薄くなるまでに時間がかかります。ビタミンCの薬(シナール配合錠)は、承認された効能に「炎症後の色素沈着」が含まれています[2]。

凹凸⁠(クレーター)⁠の​ニキビ跡は​内服では対応が難しい

へこんだニキビ跡は皮膚の奥の組織が壊れてできたもので、飲み薬や塗り薬では形を元に戻せません。レーザーなどの施術を行う医療機関で相談します。

へこみの形は3種類

へこんだニキビ跡は、形によって3つに分けられます[6]。

へこんだニキビ跡の3つの形を皮膚の断面で示した図。アイスピック型は細く深いV字、ローリング型はU字になだらかにへこみ、ボックスカー型は底が平ら
形 見た目
アイスピック型 細く深いV字のくぼみ。治療が難しいとされる
ローリング型 U字に、なだらかにへこむ
ボックスカー型 底が平らなへこみ

内服薬は色に働き、へこみの形は戻せない

へこんだニキビ跡は、皮膚の奥の組織が壊れてできたものです。内服薬は肌の色に関わる過程に働くもので、へこみの形を元に戻すことはできません。当院の美肌治療は内服薬と塗り薬による治療のため、凹凸タイプのニキビ跡に対応する処方はありません。

日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」でも、へこんだニキビ跡に対する注入やケミカルピーリングなどは、十分な根拠がないとして推奨度C2(現時点では勧められない)とされています[3]。凹凸には、フラクショナルレーザーやダーマペンのように肌に細かい傷をつけて皮膚の再生を促す施術が使われますが、いずれも保険は使えず、複数回の通院が必要です。

凹凸はレーザーなどの施術を行う医療機関で相談する

凹凸のニキビ跡を治したい場合は、レーザーなどの施術を行っている医療機関に、どの方法が自分の跡に合うかを相談してください。あわせて、新しいニキビを増やさないことで、凹凸がそれ以上増えるのを防げます。当院では、赤み・色素沈着タイプの跡と、新しいニキビを防ぐ塗り薬で対応しています。

盛り上がったニキビ跡は皮膚科で相談する

ニキビ跡には、へこむもののほかに、赤く盛り上がる肥厚性瘢痕やケロイドもあります[3]。日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」は、ニキビの肥厚性瘢痕にステロイドの局所注射を治療法の1つとして推奨しています(推奨度C1:選択肢の1つとして勧められる)[3]。トラニラストという飲み薬はケロイドや肥厚性瘢痕の治療に保険が使える薬ですが、ニキビ跡に対しては十分な根拠がなく、推奨まではされていません[3]。盛り上がった跡は、皮膚科で診察を受けてください。

ニキビ跡を​作らないためには​ニキビを触らず​早めに治療する

新しいニキビ跡を作らないために、ニキビは触らず、つぶさず、早めに治療を始めます。茶色い跡を濃くしないよう、日焼け止めも毎日使います。

触らない・つぶさない・早めに治療する

  • ●ニキビを触らない・つぶさない。自分でつぶすとかえって炎症が悪化することがある[4]
  • ●赤く腫れたニキビは早めに治療する。炎症が深くなるほど跡が残りやすい
  • ●良くなったあとも、ニキビができにくい状態を保つ治療を続ける

日焼け止めを毎日使い、こすらない

日焼け止めを毎日使います。紫外線は茶色い色素沈着を濃くし、薄くなるまでの期間を長くします。洗顔やタオルでこすらず、保湿で肌の表面を整えておくことも大切です。メイクで隠す場合は、その日のうちにやさしく落とします。

日本皮膚科学会は、ニキビは痕を残さないために早めに治療を始め、良くなった状態を保つ治療を続けることを勧めています[5]。ニキビそのものについては大人ニキビの原因と対処法で紹介しています。

赤みと茶色のニキビ跡には​内服薬と塗り薬を​組み合わせる

赤みと茶色のニキビ跡には、跡を薄くする飲み薬と、新しいニキビを防ぐ塗り薬を組み合わせて使います。

跡を薄くしながら、新しいニキビも防ぐ

赤み・色素沈着タイプのニキビ跡には、炎症やメラニンに関わる内服薬と、新しいニキビを防ぐ塗り薬を組み合わせます。跡を薄くすることと、新しい跡を作らないことを同時に進めます。

ニキビ跡・肝斑セットの3つの薬の働きを示した図。トランサミンは炎症の段階で炎症に関わる物質を抑え、シナールはメラニンをつくる段階でメラニンができるのを抑え、ハイチオールは外へ出す段階で肌の代謝を整える

当院でご用意している処方

赤み・色素沈着タイプのニキビ跡でお悩みの方には、次の処方をご用意しています。

  • ニキビ跡・肝斑セットトランサミン錠250mg+シナール配合錠+ハイチオール錠80赤み・色素沈着タイプのニキビ跡に対する主な処方
  • ピーリングアダパレンゲル0.1%(塗り薬)新しいニキビを繰り返さないためのケアとして(塗り薬)

凹凸(クレーター)タイプのニキビ跡に対応する処方は、当院にはありません。

実際にどの処方が適しているかは、診察のうえで医師が判断いたします。処方の費用は美肌治療の料金ページでご確認いただけます。

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適応外使用についてのご説明

当院の美肌治療で使う薬は、いずれも国内で承認された医療用医薬品です。下記の目的での処方は添付文書の効能・効果に含まれない「適応外使用」で、保険は使えず自由診療です。承認された使い方と異なる場合、重い副作用が起きても医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。下記の目的について主要な欧米各国で承認している国は確認できず、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。効果の実感には個人差があります。

  • トランサミン錠250mg(ニキビ跡の赤み・色素沈着への処方):承認された効能は出血・湿疹やじんましんの赤みやかゆみ・のどの痛み・口内炎。肝斑には同じ成分の市販薬(第1類医薬品)が承認されています。主なリスクは食欲不振・吐き気など。肝斑への使用を調べた研究の解析では副作用は軽い胃腸症状や月経量の減少などでした。血栓症の既往がある方は必ずお伝えください。
  • シナール配合錠(ニキビ跡の赤みへの処方):承認された効能はビタミンの補給・炎症後の色素沈着。主なリスクは胃部不快感・吐き気など。
  • ハイチオール錠80(ニキビ跡の赤み・色素沈着への処方):承認された効能は湿疹・じんましん・ニキビ(尋常性ざ瘡)など。しみ・そばかすには同じ成分の市販薬(第3類医薬品)が承認されています。主なリスクは吐き気・腹痛・下痢など。

当院の美肌治療の処方は、20歳以上の方が対象です。19歳以下の方には処方していません。

色素沈着とほかのシミの見分け方は肝斑とシミの違い、内服薬の種類はシミに効く飲み薬で紹介しています。

よくある質問

ニキビ跡は自然に消えますか

赤みや茶色い色素沈着は、時間とともに薄くなることが多いタイプです。ただし紫外線を浴びたり、同じ場所にニキビを繰り返したりすると長引きます。へこんだニキビ跡は自然には戻りにくいタイプです。

ニキビ跡の色素沈着とシミはどう違いますか

どちらもメラニンによる茶色ですが、ニキビ跡の色素沈着はニキビがあった場所に、ニキビの形に沿って残ります。紫外線でできる老人性色素斑や、両頬に広がる肝斑とはでき方が違うため、合う処方も変わることがあります。

ニキビ跡があるときにピーリングをしてもよいですか

市販のピーリング化粧品は、こすらず使用方法どおりに使えば日常のケアとして使えます。赤く腫れたニキビがあるときや肌がヒリヒリするときは、刺激で炎症が強くなることがあるため控えてください。

ニキビ跡の治療に保険は使えますか

ニキビそのものの治療には保険が使える治療がありますが、ニキビ跡の赤みや色素沈着、凹凸の治療は多くが保険の適用外です。盛り上がったケロイドや肥厚性瘢痕には、保険が使える飲み薬もあります[3]。当院の美肌治療も自由診療です。費用は料金ページでご確認ください。

ビタミンCでニキビ跡は消せますか

ビタミンCの薬は、炎症後の色素沈着(茶色い跡)が承認された効能に含まれています。茶色い跡を目立ちにくくすることは目指せますが、へこみは元に戻りません。

ニキビ跡を最短で治す方法はありますか

まず自分の跡がどのタイプかを見分けてください。タイプに合わない方法を続けると、そのぶん時間がかかります。赤みや茶色い跡は、紫外線対策と新しいニキビを作らないことを続けたうえで、内服薬などを組み合わせます。へこみは内服薬では戻らないため、はじめからレーザーなどの施術を行う医療機関に相談してください。

ニキビ跡にレーザーなどの美容医療は必要ですか

凹凸のニキビ跡は内服薬や塗り薬では元に戻せないため、フラクショナルレーザーやダーマペンなどの施術が使われます。赤みや色素沈着は、紫外線対策や内服薬などで目立ちにくくすることを目指せるタイプです。

ニキビ跡に美容液やスキンケアは効果がありますか

美白有効成分を含む美容液は、茶色い色素沈着のメラニンが増えるのを抑えることを目的としています。保湿と紫外線対策を毎日続けることが、どのタイプのニキビ跡でも土台になります。

市販の塗り薬でニキビ跡は消えますか

市販品には、ニキビ跡の色を目立ちにくくすることを目的とした製品もあります。へこみを元に戻すものではありません。2か月ほど使っても変化がない場合は、医師にご相談ください。

参考文献

  • 宮路 貴晶

    TAKAAKI MIYAJI

    2004年03月
    東邦大学医学部医学科 卒業
    2008年04月
    戸塚共立第一病院
    2010年04月
    聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室
    任期付助教
    2011年11月
    町屋皮フ科クリニック 院長
    2016年04月
    所沢中央病院健診クリニック
    企業・社会福祉法人 嘱託医
    2020年05月
    堀之内ハーモニー皮膚科 院長
    2021年06月
    イースト駅前クリニック秋葉原院
    院長就任

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