ピル

コラム

3種類(低用量、生理日変更、アフター)のピルの副作用とは?

避妊にはいくつの方法があり、日本では主にコンドームが利用されています。もうひとつメジャーな避妊法としてはピルがありますが、「副作用が怖い」というイメージがあることからコンドームに比べると日本ではあまり利用されていません。しかし、ピルの副作用はしっかりと理解すれば怖いものではありません。

そこで今回は、低用量ピル、生理日変更ピル、アフターピルの副作用についてご紹介します。

低用量ピルの副作用

低用量ピルは、日常的に服用する経口避妊薬です。主な副作用としては、悪心や嘔吐、頭痛、倦怠感、乳房緊満感、体重増加、性欲亢進などがあります。こうした副作用は、ピルを服用したことによるホルモンバランスの変化が大きな原因となっています。例えば、エストロゲン依存の場合は悪心・嘔吐や頭痛、プロゲストーゲン依存の場合は倦怠感や乳房緊満感、アンドロゲン依存の場合は体重増加や性欲亢進など、どのホルモンが影響しているかによって現れる副作用も異なります。

 

こうした一般的な副作用の他、低用量ピルには頻度は極めて低いものの、重篤な副作用も報告されています。その代表的なものが、凝固系の亢進による症状です。

凝固系の亢進による症状には、静脈血栓症や脳卒中などがあります。低用量ピルを服用することで、静脈血栓症のリスクは3倍~5倍に、脳卒中のリスクは2倍になるといわれていて、こういった結果がピルの持つ「副作用が怖い」というイメージを強めているといえます。

ただし、上述したようにこういった重篤な副作用は発生率が極めて低く、非使用者と比較した死亡リスク自体は0.88とむしろ低くなるという結果も出ています。こうしたことから、基本的には低用量ピルの服用による副作用はそれほど気にする必要はないといえます。

生理日変更ピルの副作用

生理日変更ピルは、その名のとおり生理日を意図的に早めたり遅らせたりするための経口避妊薬です。生理日変更ピルは低用量ピルと基本的には同じものであるため、服用した際に発症する副作用も同じです。ホルモンバランスの変化による嘔吐や頭痛、倦怠感、乳房緊満感などが主な症状であり、まれに血栓症や脳卒中といった重篤な副作用を引き起こします。

生理日変更ピルと低用量ピルの大きな違いは、含まれる卵胞ホルモンの量です。普段ピルを常用していない方に処方される生理日変更ピルは、中用量ピルとなります。中用量ピルは文字どおり、低用量ピルに比べて含まれる卵胞ホルモンの量が多いピルです。そのため、ホルモンバランスの変化による副作用がより発生しやすいといえます。生理日変更ピルを服用する場合には、自身の体調に一層注意することが大切です。

アフターピルの副作用

アフターピルは緊急避妊薬とも呼ばれるもので、避妊を忘れて性行為をした場合などに服用する経口避妊薬です。アフターピルも上述した2種類のピルと基本的には同じものですが、それらに比べてホルモン含有量が極めて多いため、副作用の発症率・程度ともに最も大きくなります。

アフターピルの副作用の中でも多く見られるのが、吐き気です。アフターピルの服用によって吐き気を感じる方は全体の約半数いるとされていて、そのうち約20%の方は実際に嘔吐するといわれています。ここで注意すべきは、服用後2時間以内に嘔吐すると避妊効果が低くなり、避妊に失敗する可能性が高くなるということです。そのため、アフターピルを服用後2時間以内に嘔吐した場合は、すぐにもう一度アフターピルを服用することが望ましいといえます。初めてアフターピルを服用する方は余分にピルを用意しておき、不安であれば吐き気止めを併用することをおすすめします。

まとめ

ピルの主な副作用としては、ホルモンバランスの変化によって起こる嘔吐や頭痛、倦怠感、乳房緊満感、体重増加などがあります。また、発症率は極めて低いものの、血栓症や脳卒中といった重篤な副作用が発生することもあります。ピルは優秀な避妊薬なので、副作用をしっかり理解して服用することで安全に避妊することができます。

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