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低用量ピルと新型コロナウイルスの関係|ワクチン打っていい?感染リスクは?

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低用量ピルと新型コロナウイルスとの関係について、詳しく解説いたします。ピル服用中のワクチン接種の可否やリスク、また、ピル服用中に新型コロナウイルスに感染してしまった場合の対処法についてご紹介します。

低用量ピル服用中に新型コロナウイルスワクチンを打っていい?

現時点では、新型コロナウイルスワクチン接種のために、 ピル内服を中止するような推奨・指針は出ていません。 ただし、以下のような場合、ワクチンを接種することはできません。

ワクチンを接種できないケース

  • 37.5℃以上の発熱あるいは、平時と比較し明らかな発熱がある
  • 重篤な急性疾患がある
  • ワクチンの成分に対し、アナフィラキシーなど重度の過敏症※の既往歴がある
  • 上記以外、予防接種を受けることが不適当な原因がある
  • ※アナフィラキシーや、アナフィラキシーを疑わせる複数の症状
  • (全身性の皮膚・粘膜症状、喘鳴、呼吸困難、頻脈、血圧低下など)

該当される方は、ワクチン接種直後、または 30分以内に現れるショックやアナフィラキシーが生じる可能性が高い とされています。また、接種日以降に現れる副反応として けいれん3日以上の高熱 などの全身症状が顕著に現れる場合もあります。

上記以外の場合でも、血小板減少症や凝固障害のある方、または抗凝固療法を受けている方、家族や自身が免疫に異常があると診断されたことがある方、基礎疾患のある方は、注意が必要です。

さらに、けいれんを起こしたことがある方、腎機能障害や肝機能障害、妊婦または妊娠している可能性がある方もワクチンを接種する際には、 必ず体調のいいとき に摂取するようにしてください。またその後、体に異変はないか十分気を付けましょう。

(※1、2、3、4、5)

低用量ピル服用中に新型コロナウイルスワクチン接種を行う注意点

  • 問診表への記載
  • 問診での申告

現時点では、ピル服用者のコロナウイルスワクチン接種は可能とされております。しかし、コロナワクチン接種の際には問診表にピルの内服をしていることを記載し、問診でも必ず申告するようにしてください。

低用量ピル服用と新型コロナウイルスワクチン接種の危険性が囁かれた背景

低用量ピル服用中に新型コロナウイルスのワクチンを接種することは可能です。しかし、避けた方がいいという噂を耳にされた方や不安のある方も一定数いらっしゃると思います。以下で、その理由と真偽について、詳しく解説いたします。

ワクチン接種による血栓症への不安

イギリスの アストラゼネカ社製ワクチン(※ウイルスベクターワクチン)接種 により、 ワクチン接種数10万~25万回に1回程度の頻度で血栓症 が起きることが確認されています。

男性よりは女性に、なかでも 若い女性の方で頻度が高い と報告されています。アストラゼネカ社製ワクチンは日本で承認されているワクチンですが、以上のような血栓を発症したケースが報告されていることから、現時点では公的接種には使用しない方針がとられています。

(※6)

日本で承認されているワクチン接種による血栓症発症のリスク

アストラゼネカ社以外に日本で承認されているワクチンには、 アメリカのファイザー社の「コミナティ」とモデルナ社製のワクチン(※共にmRNAワクチン) があります。

厚生労働省によれば、令和3年2月 17 日から令和3年6月 13 日までにまでに新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例は計 278 件(コミナティ筋注、モデルナ筋注接種後)ありますが、いずれもその因果関係は特定されておらず、現時点ではアストラゼネカ社製ワクチンのような 血栓症と関連性がある事例は確認されていません。

(※6、7、8)

低用量ピル服用と新型コロナウイルスの感染リスク

低用量ピルを服用している方は、 感染後の血栓症 について心配している方も多いのではないでしょうか。低用量ピル服用者と服用していない者とで、血栓症のリスクについて紹介します。

感染後における血栓症のリスクについて

ピル服用者が新型コロナウイルスに感染した場合、 血栓症のリスクが上がる という報告がされています。もともと低用量ピル服用中は、 エストロゲンの作用で血液が固まりやすく なっており、血栓症のリスクがあります。その状態で新型コロナウイルスに感染すると、血管が炎症を起こし、 さらに血栓症のリスクが高まってしまう のです。

とくに重症患者では深部静脈血栓症、肺血栓塞栓症、脳梗塞、心筋梗塞などの動静脈血栓症などの血栓症が生じやすく、これが全身症状を悪化させる原因となっています。

(※1、10、11)

低用量ピル服用中の新型コロナウイルス感染、どうすべき?

現時点では、新型コロナウイルスに感染してしまった場合、 エストロゲン製剤が血栓症を引き起こすリスク になると考えられています。もし、感染してしまった場合、軽症または無症状の場合には エストロゲン製剤以外の方法 を検討しましょう。月経痛や過多月経、子宮内膜症の治療を目的としている方は、エストロゲンを含まない ディナゲスト、ジエノゲスト、ミレーナ などの種類に変更してください。

万が一、息苦しいなどの呼吸症状や 重症時にはピル内服を中止し、低分子ヘパリンを投与 するなど、抗凝固療法をとりましょう。

(※1)

ピルを服用中でもワクチン接種は可能、ただし無理は厳禁

ピル服用中でも、新型コロナウイルスの ワクチン接種は、現時点では可能 とされております。ただし、接種の際には、必ず ピルを内服していることを申告 するようにしましょう。 もし、新型コロナウイルスに感染してしまった場合には、ただちに エストロゲン製剤以外の方法やピル服用の中止 などを検討しましょう。

ワクチンに関する質問は予防接種の専門機関へ、お問い合わせください。低用量ピルに関する質問はイースト駅前クリニックまでご相談下さい。

参考URL

1)日本産科婦人科学会「OC・LEPやHRTなどのエストロゲン製剤使用に関する注意」
http://www.jsog.or.jp/modules/committee/index.php?content_id=147
2)厚生労働省「ワクチンを接種することができないのはどのような人ですか。」
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0025.html
3)厚生労働省「ワクチンを接種するのに注意が必要なのはどのような人ですか。」
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0026.html
4)厚生労働省「私は妊娠中・授乳中・妊娠を計画中ですが、ワクチンを接種することができますか。」
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0027.html
5)厚生労働省「私は基礎疾患(持病)を持っていますが、ワクチンを接種することはできますか。」
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0031.html
6)厚生労働省「開発状況について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00223.html
7)厚生労働省「ワクチン接種後に血栓症が起きると聞いたのですが大丈夫でしょうか。」
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0077.html
8)厚生労働省「新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注、ファイザー株式会社)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000796557.pdf
9)厚生労働省「新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(モデルナ筋注、武田薬品工業株式会社)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000796558.pdf
10)一般社団法人 日本血栓止血学会「新型コロナウイルス感染による血栓症発症リスク増大の警鐘(医療関係者の皆様へ)」
http://www.jsth.org/wordpress/wp-content/uploads/2020/05/20200513_2.pdf
11)一般社団法人 日本血栓止血学会「警鐘:新型コロナウイルス感染により血栓症発症リスクが増大」
http://www.jsth.org/wordpress/wp-content/uploads/2020/05/20200513_1.pdf

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