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ナプキンから漏れるほど多い経血はどう対策する?過多月経の可能性も

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「ナプキンから漏れるほど経血が多くて困った」なんてことは女性なら多くの方が経験しているはず。原因はナプキンの使用方法や交換頻度の場合が多いですが、実は「過多月経」という病気の可能性もあり、注意が必要です。このコラムでは、ナプキンから経血が漏れる原因と対策、過多月経の見極め方を詳しく解説します。
  • 松沼 寛

    HIROSHI MATSUNUMA

    1998年03月
    名古屋大学医学部 卒業
    1998年04月
    岡崎市民病院 勤務
    2000年04月
    名古屋大学医学部付属病院 勤務
    2008年07月
    市立四日市病院 勤務
    2020年04月
    イースト駅前クリニック岡山院
    院長就任
    2022年05月
    イースト駅前クリニック女性外来院
    院長就任
    資格
    泌尿器科専門医
    所属学会
    日本泌尿器科学会

ナプキンから経血が漏れる原因

月経がはじまって3日間程度は経血が多く、「漏れ」が気になるもの。多くの場合はナプキンで吸収できないくらい経血量が多いこと、またはナプキンが肌にフィットしていないことが原因ですが、ごくまれに病気が隠れている場合があります。

ナプキンの吸水量と経血量の差

ナプキンは製品の大きさや特徴により吸収できる量が異なります。ナプキンの吸水量よりも経血量が多くなってしまうと、吸収できなかった経血が漏れてしまいます。また、一度にたくさんの経血が出てしまうと、ナプキンの吸水スピードが追い付かず、漏れにつながることもあるのです。

ナプキンと肌のズレ

ナプキンが体に密着していないと、肌を伝って経血が漏れてしまいます。ナプキンと肌のずれが起こる原因はショーツのサイズが大きすぎることや、装着する位置が間違っていること、睡眠時の寝返りで漏れる隙間ができることなどが挙げられるでしょう。

長時間のナプキンの装着

長時間同じナプキンを装着していると経血を吸収する場所に偏りができ、部分的に吸水量を上回ってしまう可能性があります。同じ場所が長時間膣口に当たっていることでスムーズな経血の吸収が妨げられて漏れにつながるのです。

過多月経

過多月経(かたげっけい)とは「経血量が多い月経」のことです。1回の生理中の平均的な経血量は20~140gですが、上回る場合を過多月経とよんでいます。毎月経血量が多いのに慣れてしまい過多月経に気づかない女性もいるため、注意が必要です。

ナプキンから経血が漏れるのを予防する方法

経血漏れを予防する方法を紹介します。基本的には、経血量に見合った吸水量のナプキンを選び、正しく装着することが大切ですが、より安心感のあるカバー方法もあるので参考にしてください。

経血量に合った吸水量のナプキンをつける

同じ「昼(夜)用ナプキン」でも製品によって吸水量は異なります。どのくらいの経血を吸水できるかは、パッケージの裏に書いてあるので、ナプキンから漏れてしまう方は吸水量が多い製品を選びましょう。羽付きナプキンは横漏れ防止効果が高いため、おすすめです。

サイズの合ったショーツを履く

サイズの合ったショーツを履くと、ナプキンを肌に密着させることができます。生理中はお腹に張りや不快感が出るため、ついゆったりとしたサイズを選びがちですが、ナプキンの吸水力を最大限に活かすためにもジャストサイズのショーツを選びましょう。

サニタリーショーツを履く

サニタリーショーツは月経の際に使用するショーツです。ナプキンから経血が漏れてもショーツの外に染み出しにくいため、漏れを減らせるかもしれません。最近では、サニタリーショーツ自体に吸水効果がある製品も増えていて、より経血漏れが起こりにくいよう工夫されています。

正しい位置にナプキンを装着する

前漏れ・後ろ漏れが気になる場合は、ナプキンがずれている可能性があります。また、製品それぞれに一番吸収体が多い部分があるため、膣口の位置に当たるように装着すると経血漏れを防げるかもしれません。製品パッケージに記載されている正しい装着位置を確認し、ナプキンを当てるようにしましょう。

ナプキンをこまめに取り換える

どれだけ高機能のナプキンでも、吸収できる経血量には限界があります。こまめに取り換えると、多量に経血が排出された場合でもスムーズな吸収が期待できます。ナプキン交換の目安は各製品パッケージの記載を確認してみてください。

睡眠時はショーツ型ナプキンを使用する

最近、「ショーツ型ナプキン」というショーツとナプキンが一体化した製品が発売され人気を集めています。ショーツ全体で経血を吸収してくれるので、ナプキンから漏れる心配がありません。値段は一般的なナプキンよりも割高ですが、オムツのように履くだけで装着できて手軽なため、睡眠時の漏れが気になる方におすすめです。

タンポンや月経カップを使用する

タンポンや月経カップは、経血が膣から排出される前に経血を吸収したり集めたりする製品です。タンポンや月経カップを正しく使用しないと、感染症の原因にもなるため、製品の注意点や特徴を理解した上で使用しましょう。

スパッツ等を上から重ね履きする

ショーツやナプキンのズレが原因の場合には、スパッツなどを重ね履きしてズレを防止する方法も効果が期待できます。上から履くボトムの種類が制限されますが、よく動き回る予定の日やどうしても心配な日には有効な方法です。

生理周期や経血量について記録を取る

経血が漏れやすい日や時間帯は一人ひとり異なります。何日目にどの程度の経血量かがわかっていればそなえやすくなるので、生理周期や経血量をメモしておきましょう。半年程度(月経6回程度)記録するとご自身の月経の傾向が把握できるようになります。

ナプキンからの漏れに事前にそなえる方法

しっかり漏れ予防しても生理中は不安なものです。万が一、ナプキンから経血が漏れてしまっても良いように対策しておくと安心です。

経血が目立たない色の服を着る

万が一、経血が漏れてしまっても目立たないように、濃い目の色の服を着ましょう。白やベージュなどのアースカラーやパステルカラーよりも、えんじなどのシックな色がおすすめです。

外出時は替えのショーツを持って行く

外出時にナプキンからショーツに経血が漏れてしまうと、服に漏れてしまうのではないかと不安になる方も多いでしょう。経血量が多い日や、ナプキンを交換する時間が取れない日、激しく動く日など、経血漏れが心配な場合は替えのショーツを持って行くと安心です。

睡眠時はベッドシーツの上にタオルを敷く

睡眠中の漏れに対しては、ベッドシーツの上に厚手のタオルを敷くのがおすすめです。タオルが経血を吸収し、ベッドシーツやマットレスまで漏れるのを防いでくれるでしょう。バスタオルがおすすめですが、用意できない場合はタオルを数枚重ねてみてください。

ショーツの洗い方を覚えておく

「漏れた経血でショーツをダメにしてしまった」という方も多いでしょう。経血が漏れたショーツをきれいに洗うポイントを簡単に解説します。

  • 時間が経つほど落としにくくなるので、すぐに洗う
  • 体温より高いお湯で洗うと経血が固まって落ちなくなるため、水かぬるま湯で洗う
  • セスキ炭酸ソーダサニタリーショーツ用洗剤に漬ける
  • なかなか経血が落ちない場合は漂白剤に漬ける

過多月経が疑われる場合に病院に行くべき目安

  • 普通のナプキンでは1時間も持たないくらいの経血量がある
  • 昼でも夜用ナプキンを使わないと漏れてしまう
  • 上記のような日が、月経期間中に3日以上みられる
  • 月経中に2日以上レバーのような塊が出る
  • 月経中に貧血症状がある
  • 経血が多く不快なだけでなく日常生活にまで影響がある

過多月経が疑われる場合には、病院で適切な治療を受ける必要があります。上記のような症状が数か月続く場合や、日常生活が困難な場合には早めに受診しましょう。

(※1)

過多月経の治療方法

  • 低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)
  • レボノルゲストレル放出子宮内システム(LNG-IUS)
  • トラネキサム酸

過多月経と診断された場合、子宮の病気や女性ホルモンの乱れなどがないかを調べ、原因に合わせた治療をおこないます。代表的な治療方法は上記となります。

低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)

低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)というピルを内服します。卵胞ホルモン黄体ホルモンという女性ホルモンが含まれており、排卵を抑制子宮内膜を委縮させることで、経血量を減らす効果が期待できます。

レボノルゲストレル放出子宮内システム(LNG-IUS)

レボノルゲストレル放出子宮内システム(LNG-IUS)を膣内にいれる治療法です。子宮内膜の増殖を抑制し、経血量を減らす効果が期待できます。

トラネキサム酸

トラネキサム酸を内服することで、月経を抑える方法もあります。どの治療法を選ぶは医師の診断に従いましょう。

(※2)

ナプキンから漏れる経血に違和感があれば病院へ

月経期間中の経血漏れは多くの女性が経験しています。大抵はナプキンの選択や使用方法・頻度を工夫すれば改善できますが、ごくまれに過多月経という病気の方もいます。婦人科で適切な診断・治療を受ければ、症状の改善が期待できますので「過多月経かも?」と思ったらぜひ早めに受診してください。イースト駅前クリニック女性外来では、過多月経と診断された方にピルの処方をしています。過多月経が疑われる方は、ぜひ一度ご来院を検討してください。

忙しくて来院できない方や、遠方でクリニックへの相談が難しい方にはオンライン診療をおすすめしています。当院のオンライン診療ではピルの処方も可能です。オンライン診療をご希望の方は、以下よりご相談ください。

参考URL、文献

※1)産婦人科診療ガイドラインー婦人科外来編2020
https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_fujinka_2020.pdf

※2)月経量の異常とその治療 日産婦誌47巻3号
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10698481_po_ART0002207006.pdf?contentNo=1&alternativeNo=

  • 松沼 寛

    HIROSHI MATSUNUMA

    1998年03月
    名古屋大学医学部 卒業
    1998年04月
    岡崎市民病院 勤務
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    名古屋大学医学部付属病院 勤務
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    2020年04月
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    院長就任
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