ピルについて学ぶ
スリンダ錠28は国内初のミニピル!効果、副作用、値段を解説
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スリンダ錠28は、2025年6月にあすか製薬から発売された国内初のミニピル(黄体ホルモン単剤の経口避妊薬)です。エストロゲンを含まないため、35歳以上の喫煙者・前兆ありの片頭痛・授乳中の方など、これまでエストロゲン入りの低用量ピルが使えなかった方にも処方できる新しい選択肢として注目されています。
この記事では、スリンダ錠28の避妊効果・副作用・低用量ピルやヤーズとの違い・値段までを、不正出血の対処や飲み忘れ24時間ルールなど実用面まで含めて解説します。
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宮路 貴晶
TAKAAKI MIYAJI
- 2004年03月
- 東邦大学医学部医学科 卒業
- 2008年04月
- 戸塚共立第一病院
- 2010年04月
- 聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室
任期付助教 - 2011年11月
- 町屋皮フ科クリニック 院長
- 2016年04月
- 所沢中央病院健診クリニック
企業・社会福祉法人 嘱託医 - 2020年05月
- 堀之内ハーモニー皮膚科 院長
- 2021年06月
- イースト駅前クリニック秋葉原院
院長就任
スリンダ錠28は国内初のミニピル エストロゲン非含有の避妊薬
スリンダ錠28(一般名:ドロスピレノン)は、ドロスピレノン4mgのみを有効成分とする国内初のプロゲスチン単剤経口避妊薬(POP)です。あすか製薬から2025年6月30日に発売されました。一般的な低用量ピル(OC/LEP)はエストロゲンとプロゲスチン(黄体ホルモン)の2種類が配合されていますが、スリンダ錠28はエストロゲンを含まない点が最大の違いです。
スリンダ錠28の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 薬名 | スリンダ錠28 |
| 一般名(成分) | ドロスピレノン 4mg(24錠)/プラセボ(4錠) |
| 分類 | ミニピル(黄体ホルモン単剤の経口避妊薬/POP) |
| 適応症 | 避妊 |
| 製造販売元 | あすか製薬株式会社 |
| 発売日 | 2025年6月30日 |
| 用法 | 1日1錠を毎日同じ時間に服用(24日実薬+4日偽薬の28日周期) |
| 保険適用 | なし(自費) |
参考: あすか製薬ホールディングス「経口避妊剤 スリンダ®錠28の製造販売承認取得のお知らせ(2025年5月19日)」あすか製薬
「ミニピル」とは何か ピルとの違い
ミニピル(mini-pill)は、黄体ホルモンだけを含む経口避妊薬の総称です。海外では古くから流通しており、エストロゲンが使えない方の避妊法として広く用いられてきました。日本では長らく未承認でしたが、スリンダ錠28の登場でようやく国内処方が可能になりました。緑のセルがスリンダ錠28の強みにあたる部分です。
| 比較項目 | スリンダ錠28(ミニピル) |
低用量ピル(OC/LEP) |
|---|---|---|
| 成分 | ドロスピレノン4mg(黄体ホルモンのみ) | 黄体ホルモン+エストロゲン |
| 避妊効果の主な仕組み | 排卵抑制+子宮頸管粘液の変化 | 排卵抑制(中心)+子宮内膜の変化 |
| 血栓症リスク | 極めて低い | わずかにあり(エストロゲンの影響) |
| 35歳以上の喫煙者 | 使用可能 | 35歳以上の喫煙者は禁忌(1日15本未満でも慎重投与) |
| 授乳中 | 使用可能(産後3週間以降) | 原則使えない(産後6か月程度) |
| 飲み忘れの猶予 | 24時間以内 | 24時間以内(製剤により異なる) |
| 保険適用 | なし(自費) | 避妊目的は自費/月経困難症は保険 |
スリンダ錠28はエストロゲンを含まないため血栓症リスクが極めて低く、これまでピルが使えなかった方の避妊選択肢として有用です。一方、月経困難症の保険適用はないため、生理痛の治療目的では別の薬(ドロエチ配合錠やジエノゲスト錠など)を検討します。
ヤーズ・ヤーズフレックスとの違い
「ドロスピレノンを含むピル」としてはヤーズ・ヤーズフレックス・ドロエチ配合錠が知られています。スリンダ錠28とは同じ成分を含むものの、エストロゲンの有無で使い分けます。緑のセルが、エストロゲンが使えない方にとってのスリンダ錠28の強みです。
| 比較項目 | スリンダ錠28 |
ヤーズ配合錠 | ヤーズフレックス配合錠 | ドロエチ配合錠 |
|---|---|---|---|---|
| 分類 | ミニピル(POP) | 超低用量ピル(LEP) | 超低用量ピル(LEP) | 超低用量ピル(LEP・ジェネリック) |
| 主成分 | ドロスピレノン4mg | ドロスピレノン3mg+EE 0.02mg | ドロスピレノン3mg+EE 0.02mg | ドロスピレノン3mg+EE 0.02mg |
| エストロゲン | なし | あり | あり | あり |
| 適応 | 避妊 | 月経困難症 | 月経困難症・子宮内膜症 | 月経困難症 |
| 服用パターン | 24日実薬+4日偽薬 | 24日実薬+4日偽薬 | 最大120日連続+4日休薬 | 24日実薬+4日偽薬 |
| 35歳以上の喫煙者 | 使用可 | 禁忌 | 禁忌 | 禁忌 |
同じドロスピレノンを含むピルでも、エストロゲンの有無で使える人が大きく変わります。スリンダ錠28は「避妊効果は欲しいけれどエストロゲン入りのピルが使えない」という方のために用意された薬です。
スリンダ錠28の避妊効果と低用量ピル・ヤーズとの違い
スリンダ錠28は、国内外の臨床試験で高い避妊効果が確認されています。従来の低用量ピルに匹敵する避妊効果を、エストロゲンなしで実現したのが特徴です。
避妊効果の仕組み
スリンダ錠28の避妊効果は、主に2つのメカニズムで成り立ちます。
- ●排卵の抑制:4mgのドロスピレノンが視床下部・下垂体に作用し、排卵を引き起こすホルモン(LH)の放出を抑える
- ●子宮頸管粘液の変化:頸管粘液が粘り気を増し、精子が子宮内に侵入しにくくなる
従来のミニピル(海外で使われていたデソゲストレル製剤など)は排卵抑制作用が弱く、頸管粘液の変化が中心でしたが、スリンダ錠28は排卵抑制まで明確に行う点が大きな違いです。これにより、低用量ピルに近い避妊効果が得られます。
主な避妊法とのパール指数比較
避妊法の効果は「パール指数」(100人の女性が1年間使用したときに妊娠する人数)で表します。数字が小さいほど避妊効果が高いという意味です。スリンダ錠28の国内第III相臨床試験では、パール指数0.39が報告されています。
| 避妊法 | 理想的な使用 | 一般的な使用 |
|---|---|---|
| スリンダ錠28(ミニピル) | 0.39 | 0.9 |
| 低用量ピル(OC/LEP) | 0.3 | 9 |
| 子宮内避妊器具(IUD/IUS) | 0.2〜0.8 | 0.2〜0.8 |
| コンドーム | 2 | 18 |
| 膣外射精(外出し) | 4 | 22 |
参考: あすか製薬ホールディングス「スリンダ®錠28 製造販売承認取得のお知らせ」あすか製薬 / 各避妊法のパール指数は WHO “Medical Eligibility Criteria for Contraceptive Use” 5th ed, 2015 / Trussell J. “Contraceptive failure in the United States” Contraception. 2011;83(5):397-404
スリンダ錠28は、毎日決まった時間に飲み続けられれば100人が1年間使って1人未満の妊娠という非常に高い避妊効果が得られます。「外出し」と比べると体感としても妊娠リスクが大きく下がります。
海外のミニピル(デソゲストレル製剤)との違い
海外で従来使われてきたミニピルはデソゲストレルやノルエチンドロンを成分とするもので、飲み忘れの猶予が「3時間以内」と非常に短いのが特徴でした。スリンダ錠28は、24時間以内なら気づいた時点ですぐ服用すれば避妊効果が保たれると添付文書に明記されており、海外のミニピルより使いやすくなっています。
注意点:性感染症(STI)は防げない
スリンダ錠28はあくまで妊娠を防ぐ薬で、HIV・クラミジア・淋病・梅毒などの性感染症は防げません。新しいパートナーとの性交渉や、STIリスクが心配な場面ではコンドームの併用が必要です。
スリンダ錠28の副作用と発現率 不正出血が約9割
スリンダ錠28で最も多く報告されている副作用は不正出血です。添付文書には国内臨床試験のデータが記載されており、ほかの副作用も含めて事前に把握しておくと服用中の不安が軽減します。黄色は頻度が高い症状、赤は重大な副作用です。
| 副作用 | 発現率 | 対処法 |
|---|---|---|
| 不正性器出血(不正出血) | 約89.9% | 少量であれば経過観察。出血量が多い場合や2週間以上続く場合は受診 |
| 頭痛 | 約16.3% | 市販の鎮痛薬で対応可。持続する場合は受診 |
| 月経異常(量・周期の変化) | 約14.9% | 1〜3シートで落ち着くことが多い |
| 下腹部痛 | 約13.4% | 強い痛みが続く場合は受診 |
| 腹痛 | 約12.3% | 食後の服用で軽減する場合あり |
| 悪心(吐き気) | 数% | 就寝前や食後の服用で軽減 |
| 乳房不快感・張り | 数% | 多くは一時的 |
| 血栓症(重大な副作用) | 極めてまれ | ふくらはぎの痛み・息切れ・激しい頭痛があれば直ちに受診 |
出典: あすか製薬「スリンダ錠28」添付文書(発現率は国内臨床試験データに基づく)
不正出血は約9割の方に起こる でも止まる
不正出血の発現率89.9%はかなり高い数字に見えますが、その大半は服用開始から3〜6か月の間に徐々に落ち着いていきます。少量の出血や茶色いおりものとして現れることが多く、生理のような量にはなりにくいのが特徴です。
これはエストロゲンを含まないピル全般に共通する傾向で、ジエノゲスト錠やノアルテンでも同様の不正出血が起こります。子宮内膜が薄く保たれる過程で生じる出血であり、服用を続けるうちに内膜が安定して出血が減ります。
不正出血で受診が必要なケース
- ●出血量が生理2日目並みに多い
- ●2週間以上連続して出血が続く
- ●強い腹痛・発熱を伴う
- ●服用6か月を過ぎても改善しない
それ以外の少量・短期間の不正出血は、自己判断で服用を中止せずに続けるのが基本です。中止すると避妊効果が失われ、症状もリセットされてしまいます。
むくみ・体重増加が起こりにくい理由
スリンダ錠28に含まれるドロスピレノンは、抗ミネラルコルチコイド作用を持つ黄体ホルモンです。体内の余分な水分や塩分を排出する働きがあるため、むくみや水分貯留による体重増加が起こりにくいとされています。
従来の低用量ピル(レボノルゲストレル含有のトリキュラー・ラベルフィーユなど)でみられた「飲み始めにむくむ」「体重が少し増える」といった現象は、スリンダ錠28では起こりにくい設計です。ヤーズやドロエチ配合錠と同じ「太りにくい系」のピルに分類できます。
血栓症リスクが低い
エストロゲン含有の低用量ピルでは、1万人年あたり3〜9人の静脈血栓塞栓症が報告されています。一方、エストロゲンを含まないミニピル(スリンダ錠28を含む)では血栓リスクの上昇は確認されていません。緑が最もリスクの低い状態、赤が最も高い状態です。
| 条件 | 静脈血栓塞栓症の発生率(1万人年あたり) |
|---|---|
| 非妊娠・ピル非服用 | 1〜5人 |
| スリンダ錠28(ミニピル)服用中 | 非服用と同等(増加なし) |
| 低用量ピル服用中 | 3〜9人 |
| 妊娠中 | 5〜20人 |
| 分娩後6週間 | 40〜65人 |
参考: 日本産科婦人科学会・日本女性医学学会編「OC・LEPガイドライン 2020年度版」 / WHO “Medical Eligibility Criteria for Contraceptive Use” 5th ed, 2015
血栓症が心配で低用量ピルを諦めていた方にとって、スリンダ錠28は安全性の面で大きな選択肢になります。
スリンダ錠28の飲み方と飲み忘れ対処法
スリンダ錠28は1シート28錠(24錠が実薬、4錠が偽薬)で構成されています。毎日同じ時間に1錠ずつ服用するのが基本ルールです。
服用の開始タイミング
| 開始のタイミング | 避妊効果が得られるまで |
|---|---|
| 月経1日目から開始 | 初日から避妊効果あり |
| 月経2〜5日目から開始 | 最初の7日間はコンドーム併用 |
| 月経6日目以降から開始 | 最初の7日間はコンドーム併用 |
| 低用量ピルから切り替え | 前の薬の最終実薬翌日から開始すれば切れ目なし |
| 出産後(授乳中) | 産後3週間以降から開始可能 |
月経1日目から飲み始めるのが最もシンプルですが、生活リズムに合わせて任意の日から始めることもできます。最初の7日間は避妊効果が完全ではない可能性があるため、その期間はコンドームを併用してください。
飲み忘れたときの対処(24時間ルール)
スリンダ錠28の添付文書では、24時間以内の飲み忘れであれば気づいた時点ですぐ服用することで避妊効果が保たれるとされています。海外の従来型ミニピル(3時間ルール)より使い勝手が大幅に向上しました。
| 飲み忘れからの経過 | 対処法 |
|---|---|
| 24時間以内(実薬期間) | 気づいた時点ですぐ1錠服用。その日の分も通常の時間に服用(1日2錠になる場合あり) |
| 24時間を超えた(実薬期間) | すぐ1錠服用+コンドーム併用を7日間継続。同期間に性交渉があった場合は緊急避妊(アフターピル)を検討 |
| 偽薬期間の飲み忘れ | 偽薬は捨ててOK。次の新しいシートを予定通り開始 |
| 嘔吐・激しい下痢が4時間以内に起きた | 1錠飲み直し。難しい場合は飲み忘れと同じ対応 |
スマートフォンのアラームやピル服用リマインダーアプリの活用が習慣化のコツです。毎晩の歯磨きや就寝前など、毎日確実に行うルーティンに紐付けると忘れにくくなります。
服用中の生理(消退出血)について
偽薬4日間に消退出血(生理に似た出血)が起こることが多いですが、スリンダ錠28では消退出血がない方も少なくありません。これは子宮内膜が薄く保たれているためで、飲み忘れがなければ妊娠の心配は不要です。
逆に実薬期間中の不正出血が頻繁に起こりやすいのもスリンダ錠28の特徴です。「生理」と「不正出血」の区別がつきにくくなりますが、服用を継続して3〜6か月経過するうちに出血パターンが安定していきます。
スリンダ錠28が使える人 喫煙者や授乳中でも処方可能
スリンダ錠28はエストロゲンを含まないため、エストロゲン入りピルで禁忌・慎重投与となる条件の多くに該当しません。これまで「ピルが使えない」と言われていた方の選択肢になります。
目的別の選び方 あなたに合うのはどれか
「避妊したいのか」「生理痛など治療が目的なのか」「エストロゲンが使えるのか」で選ぶ薬が変わります。下の表で当てはまるものを確認してください。緑がその目的での第一候補です。
| あなたの状況・目的 | 第一候補 | 当院価格(税込) | |
|---|---|---|---|
| エストロゲンが使えず避妊したい(35歳以上の喫煙者・前兆ありの片頭痛・授乳中など) | スリンダ錠28(ミニピル) |
6,000円/1ヶ月 (定期4,800円〜) |
スマホ診で処方 |
| エストロゲンが使えて避妊したい | ラベルフィーユ(低用量ピル) |
2,700円/シート (定期2,160円〜) |
スマホ診で処方 |
| 生理痛・月経困難症を治療したい | ドロエチ配合錠ヤーズ配合錠 |
ドロエチ 5,500円/シート (定期4,400円〜) |
スマホ診で処方 |
| 子宮内膜症の治療がしたい(避妊効果は不要) | ジエノゲスト錠 |
5,880円/1ヶ月 (定期4,700円〜) |
スマホ診で処方 |
「避妊効果がほしい・かつエストロゲンが使えない」という条件を満たすのは、当院ではスリンダ錠28のみです。ジエノゲスト錠は同じくエストロゲン非含有ですが避妊の適応はなく、服用中は別途避妊が必要です。
スリンダ錠28が向いている人
- ●35歳以上の喫煙者(エストロゲン入りピルが禁忌になる)
- ●前兆を伴う片頭痛がある方(脳卒中リスクからエストロゲンが禁忌)
- ●授乳中の方(産後3週間以降から使用可能)
- ●過去に血栓症を起こしたことがある方
- ●血栓症の家族歴があり低用量ピルに不安がある方
- ●高血圧・糖尿病など血管リスクがある方
- ●BMIが高めで低用量ピルが慎重投与になる方
- ●低用量ピルで吐き気・むくみがつらかった方
使えない・慎重投与になる条件
エストロゲン入りピルほどではないものの、スリンダ錠28にも以下の禁忌・慎重投与があります。問診時に正確に申告してください。赤が処方できない条件です。
| 区分 | 該当する条件 |
|---|---|
| 禁忌 | 妊娠中/重い肝機能障害/原因不明の不正出血/乳がん(既往含む)/ドロスピレノンに過敏症の既往 |
| 慎重投与 | 腎機能障害/高カリウム血症の素因がある方/うつ病の既往/糖尿病 |
| 併用注意 | カリウム保持性利尿薬/ACE阻害薬/ARB/NSAIDs(高カリウム血症リスク)/一部の抗てんかん薬/リファンピシン/セントジョーンズワート |
ドロスピレノンは血中カリウム濃度を上げる可能性があるため、腎機能や利尿薬の使用には注意が必要です。健康な方であれば臨床的に問題になることはほとんどありませんが、持病や常用薬がある方は必ず医師に伝えてください。
スリンダ錠28の値段は1シート6,000円(自費)
スリンダ錠28の適応は「避妊」であり、保険適用はありません。全額自費負担となるため、医療機関ごとに価格が異なります。当院の価格は以下の通りです。
| 費用項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| スリンダ錠28(1シート/28錠)単品 | 6,000円 |
| スリンダ錠28(定期配送) | 4,800円〜 |
| 初診料・再診料 | 0円 |
| 送料(オンライン診療) | 無料 |
単品で6,000円は低用量ピル(ラベルフィーユ2,700円など)の約2倍ですが、エストロゲンが使えない方にとっては国内で唯一の経口避妊薬であり、IUD・IUS(10万円前後)や継続的なアフターピル使用と比べると現実的な価格帯です。定期配送なら1ヶ月あたり4,800円〜に下がります。
他のピルとの価格比較
当院で扱う主なピルの価格です。安い順に並べています。緑のセルが、避妊効果があってエストロゲンを含まないというスリンダ錠28だけの特徴です。
| 薬剤名 | 当院の価格(税込) | 分類 | 避妊効果 | |
|---|---|---|---|---|
ラベルフィーユ28 ファボワール28 |
2,700円/シート(定期2,160円〜) | 低用量ピル(ジェネリック) | あり | スマホ診で処方 |
トリキュラー28 アンジュ28 マーベロン28 |
3,000円/シート(定期2,400円〜) | 低用量ピル | あり | スマホ診で処方 |
ドロエチ配合錠 |
5,500円/シート(定期4,400円〜) | 超低用量ピル(月経困難症) | 適応外だが排卵抑制あり | スマホ診で処方 |
ジエノゲスト錠0.5mg |
5,880円/シート(定期4,700円〜) | 黄体ホルモン単剤(子宮内膜症・月経困難症) | なし(適応外) | スマホ診で処方 |
スリンダ錠28 |
6,000円/シート(定期4,800円〜) | ミニピル(エストロゲンなし) | あり(避妊が適応) | スマホ診で処方 |
価格は2026年5月時点の当院オンライン診療価格(税込)。保険適用となる場合は別料金。
「避妊効果がほしい・かつエストロゲンが使えない」という条件を満たすのは、当院ではスリンダ錠28のみです。ジエノゲスト錠は同じくエストロゲン非含有ですが、避妊の適応はありません。
イースト駅前クリニック女性外来でのスリンダ錠28処方について
イースト駅前クリニック女性外来では、スリンダ錠28をはじめとする低用量ピル・ミニピル・超低用量ピルの処方を行っています。来院でもオンライン診療(スマホ診)でも処方可能です。
- ●初診料・再診料は0円(薬代のみ)
- ●オンライン診療なら送料無料で自宅に配送
- ●女性スタッフが対応・予約不要のスピーディー処方
- ●クリニック名を伏せた配送や、自宅以外への配送先変更も可能
- ●低用量ピルが使えない方への代替薬(スリンダ錠28・ジエノゲスト)を取扱い
- ●低用量ピルからの切り替えにも対応
処方の流れ(スマホ診)
STEP1 問診票を記入
STEP2 スマホで診察
STEP3 自宅に届く(送料無料)
「35歳を超えてタバコがやめられない」「片頭痛持ちで低用量ピルを断られた」「血栓症が心配でピルを始められなかった」など、これまでピルを諦めていた方もお気軽にご相談ください。
スリンダ錠28に関するよくある質問
スリンダ錠28についてよく寄せられる質問をまとめました。
スリンダ錠28は喫煙者でも飲めますか?
飲めます。スリンダ錠28はエストロゲンを含まないため、35歳以上の喫煙者でも本数にかかわらず処方可能です。喫煙者で避妊を希望する場合の第一候補となる薬です。ただし禁煙は健康全般に大きなメリットがあるため、機会があれば禁煙外来の利用もご検討ください。
スリンダ錠28を飲むと太りますか?
ドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用により、水分貯留によるむくみや体重増加は他のピルと比較して起こりにくいとされています。同じドロスピレノンを含むヤーズやドロエチ配合錠と同様、太りにくいピルの分類です。ただし食欲の変化には個人差があります。
スリンダ錠28と低用量ピルの避妊効果は同じですか?
どちらもパール指数0.39〜0.4前後と同等の避妊効果が報告されています。スリンダ錠28は排卵抑制と頸管粘液の変化の2つで避妊効果を発揮するため、低用量ピルに匹敵する効果が得られます。海外の従来型ミニピル(デソゲストレル製剤など)よりも避妊効果が高いのも特徴です。
スリンダ錠28は授乳中でも使えますか?
使えます。エストロゲンを含まないため母乳分泌への影響が少なく、産後3週間以降であれば授乳中の方にも処方できます。出産後の避妊法として有用です。
スリンダ錠28を飲み忘れた場合の対処は?
24時間以内であれば気づいた時点ですぐ1錠服用し、その日の通常の時間にも1錠服用してください(1日2錠になることがあります)。24時間を超えた場合は、すぐ1錠服用してから7日間コンドームを併用します。同期間に性交渉があった場合は緊急避妊(アフターピル)も検討してください。
スリンダ錠28とヤーズフレックスの違いは何ですか?
ヤーズフレックスはエストロゲン+ドロスピレノンの超低用量ピル(LEP)で、月経困難症・子宮内膜症の保険適用があります。スリンダ錠28はドロスピレノン単剤のミニピル(POP)で、適応は避妊のみ(自費)です。エストロゲンが使えるかどうかと、目的(治療か避妊か)で使い分けます。
スリンダ錠28はオンライン診療で処方できますか?
当院ではオンライン診療(スマホ診)でのスリンダ錠28処方に対応しています。初診からオンラインで医師が問診を行い、適応を確認したうえで処方します。お薬は送料無料で配送でお届けします。差出人名を伏せた配送や、自宅以外の受取先への変更も可能です。
まとめ
スリンダ錠28は、2025年6月にあすか製薬から発売された国内初のミニピル(黄体ホルモン単剤の経口避妊薬)です。エストロゲンを含まないため血栓症リスクが極めて低く、これまでピルが使えなかった方の避妊選択肢を大きく広げる薬です。
- ●ドロスピレノン4mgのみを成分とするミニピルで、適応は避妊(自費)
- ●35歳以上の喫煙者・前兆ありの片頭痛・授乳中・血栓リスクが高い方にも処方可能
- ●避妊効果はパール指数0.39と低用量ピルに匹敵する高さ
- ●最も多い副作用は不正出血(約90%)。3〜6か月で落ち着くことが多い
- ●むくみ・体重増加は起こりにくく、血栓症リスクの上昇も報告されていない
- ●24時間以内の飲み忘れなら気づいた時点ですぐ服用で避妊効果が保たれる
- ●当院の価格は1シート6,000円(定期配送4,800円〜・税込)
スリンダ錠28が自分に合うかどうか、他の低用量ピルとの比較も含めて、まずは医師に相談してみましょう。イースト駅前クリニック女性外来では来院診療・オンライン診療ともに対応しています。
-
宮路 貴晶
TAKAAKI MIYAJI
- 2004年03月
- 東邦大学医学部医学科 卒業
- 2008年04月
- 戸塚共立第一病院
- 2010年04月
- 聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室
任期付助教 - 2011年11月
- 町屋皮フ科クリニック 院長
- 2016年04月
- 所沢中央病院健診クリニック
企業・社会福祉法人 嘱託医 - 2020年05月
- 堀之内ハーモニー皮膚科 院長
- 2021年06月
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トリキュラー28
3,000円(税込)
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ラベルフィーユ28
2,700円(税込)







